2017.03.07 16:58

大山Gビールブルワリー見学(袴田)

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智頭町のタルマーリーから車で約2時間。日本百名山にも選ばれている大山の麓にある大山Gビールを訪ねました。今回あいにく併設のレストランはお休みでしたが、醸造長の岩田さんからビール造りやホップ栽培のお話を伺うことができました。大山Gビールはもともと日本酒の酒蔵として、安政2年から米子市で日本酒造りをしていました。その後より良い水を求めて、昭和60年に大山の伏流水が湧くこの地に移転されたそうです。その水質はチェコと同じくらいの超軟水ということで、ビール造りにも最適な場所でした。この大山の美しい伏流水を使って造られたヴァイツェンやピルスナーは、多くのビールファンを魅了しています。もちろん私もそのうちの一人です。

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大山Gビールの大きな特徴は、原料から自分たちの手でつくっているということ。そのきっかけとなったのが、”ダイセンゴールド”という二条大麦の栽培でした。一度は途絶えたダイセンゴールドという品種の二乗大麦を、地元の方々と協力して見事復活。そこから酒米やホップの栽培など、原料造りを積極的に行うようになったそうです。その全てに共通する思いが「原料を知る」ということ。「原料を知ることで、より良いビール造りができる」醸造長の岩田さんはそうおっしゃっていました。

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岩田さんから一通り説明を聞き終えたのち、工場裏にあるホップ農園を見学させていただきました。まだ株開き前のためホップの様子は見ることができませんでしたが、DIYで造られたホップ農園はとても素人仕事とは思えないほど立派なものでした。このホップ農園での自家栽培は今年で9年目とのこと。しかも全て無農薬で行われています。栽培初年度は40株からスタートしたみたいなのですが、その年に残った株はなんとたったの3株。それでも諦めず地道に株を増やしていき、今はカスケード、センテニアル、チヌークの3種類70株のホップを育てています。当時は大山Gビールのようにホップの自家栽培を始めたクラフトブルワリーは数多くあったらしいのですが、今でも続けているの僅かなようです。畑の中にたくさん岩があったことや、ホップの苗の植え方がわからなかったことなど、岩田さんは当時の苦労話を笑顔で話してくれましたが、その陰には相当な努力があったのだろうと察します。先人たちの努力に敬意を表し、我々も遠野で真摯に原料造りに取り組んでいかなければならないなと身を引き締められる思いでした。

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原料の話ばかりを書いてしまいましたが、工場内の設備も説明していただきました。一つ一つの機材の説明だけでなく、その背景にあるロジックまで懇切丁寧に説明していただき、まるでビール醸造の講義を受けているような感覚でした。また我々のようなマイクロブルワリーを始める際の設備選びのポイント、見ておくべきブルワリーなどをアドバイスいただき、非常に有意義な時間を過ごすことができました。遠野で多品種のホップ栽培を実現し大山に届けることで、今回の恩返しができればと思います。

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(記:袴田)

 

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